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不妊症のつづきのつづき

以前免疫力が強すぎて妊娠できないタイプの不妊症がある、とお伝えしました。

その「免疫力が強すぎる」患者さんのカラダの一部には、はっきりと「異常」のサインが出ていました。

ある意味、強ければ強いほど都合が良いように見える「免疫力」、実際は都合が良いわけではない事を意味しています。

そもそも「強すぎる免疫力」とはなんなのでしょうか?

「不妊」という単語から一旦離れて「強すぎる免疫力」を鑑みると良くわかります。

つまり「不妊」とは「アレルギー」の一種なのです。

ただの「アレルギー」ではなく「体力がない人」の「アレルギー」です。

本来アレルギー反応とは「カラダが勘違いして起こす免疫反応」です。

カラダからすれば「~から身を守る」というある種の正当性を持っています。
が、基本その反応も体力をコストとします。
体力がない人にはアレルギーは起きない、ということになります。

花粉症だった人が、ある時期から症状が発現しなくなるのはその為です。

「治った」わけではなく、「激しく」免疫反応を起こす体力が無くなったのです。

つまり「老化」です。(ちなみに高齢になってから起こる「喘息」や「花粉症」と診断される患者さんは実際は「後鼻漏」だったという誤診の例がかなりあります)


以前のブログで「悪い」と「弱さ」は違う、とお伝えしました。
「弱さ」は西洋医の所見として捉えられない、というお話もしました。

「弱さ」から起こる「微妙な」、実に「微妙な」アレルギー反応が「不妊症」だとしたら、「汗をかく」ごく自然なカラダの反応が「不妊症」の所見になってしまうことも自然です。

極端な話「寝たきり老人」はあまりその状況に不便を感じません。
なぜなら「動きたい」という欲求そのものが無いからです。
「動ける」時期は「動けない」ことは苦痛だったでしょうが、体力が本当に消えてしまえば「欲求」そのものも「自然」に消えます。

欲求そのものがない限り「体力の無さ」に気づくチャンスも無いということです。


「不妊」でお悩みで来院された患者さんとも問診の特徴は、わたしが「それはカラダが弱い為です」と説明するとほとんどの患者さんが「それが問題だとは少しも考えなかった」というセリフで埋め尽くされることです。

「不妊」で悩む女性はあまりにも「自然」に病的な症状に馴染んでしまっているのです。

どんな病状にも言えるのですが、「自然」に思えていた「不自然」を知ると病状は好転します。

by hariponpon | 2012-07-05 00:17 | 不妊症  

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