嫌な変化
2014年 06月 18日
鍼灸院に来る患者さんの病状は基本的に慢性化している。
つまり初診の時点で治すのが難しい状態である。
理由は簡単で、発症してからかなりの時間が経ってから来院するから。
症状が発生したら、
最初、病院に行く
次に、接骨院に行く
その次に、整体院に行く
で、その次の次に鍼灸にきてくれればいいのだけど、
次の次に、御払いまたは占いに行く
で、その次に鍼灸に行く、となっている。
なんで治療じゃないのが混ざってるんだろ?
と、いつも思うわけだが、とにかく患者さんは重篤な状態で来院が常識なのだ。
その重篤な患者さん、つまり今まで八方手を尽くしてもどうにもならなかった状態を改善させることが出来なければ仕事にならないんだけど、逆にいうとそういう患者さんは最初から鍼灸じゃなくちゃ改善しない症状ともいえるので、知識や経験があればかなり確実に結果をだせる商売ともいえるのだ。
まあ、その知識や経験がなかなか手に入らないんですけどね。
そういう元から治すのが大変な患者さん方にさらに大きな問題が起きているようで。
以前なら「先生、わたしの症状は~病じゃないでしょうか?」と聞かれて、
わたし「う~ん、違うと思うし今回で消える症状じゃないかなあ」
治療、ちょんちょん。
わたし「どう?」
患者さん「なんだかもう無いみたい」
わたし「じゃあ~病とはいえないよね」
そして再発もない。
な流れだったのだけど。
最近は「先生、治療を受ける前の病院の検査の結果が陽性でした!」
みたいな事が立て続けに起きたのだ。
こちらが治療すると症状は改善していくのだけど。
が、回数はかかるようだ。
通常、病気になるには長い年月が必要で、症状的は起こっているのだが、患者さんがその病気のサインに気がつかない結果病気になるというパターンだった。
が、最近は症状即病気、な感じで、いきなり重篤なパターンが見える。
これは悪い変化とみている。
by hariponpon | 2014-06-18 11:33