患者さんご本人から許可が出たのでライト療法によるすい臓がんの治験報告をさせていただきます。
今年の3月末に患者さん来院。
昨年の末に急激な体重減少と黄疸が起こったことで受けた検査により発見。
すい臓がんは基本「進行がん」の状態で発見される場合が多い。
見つかった時にはかなりの確率で「重篤」という事であるが、今回の例もそうだった。
治療で抗がん剤投与が行われたが結果が芳しくないばかりかどんどん衰弱していく。
うちの常連さんがそれを見かねてうちを紹介してくれたのが始まりだった。
この紹介を受けた時の行動で結果が左右される事が多い。
良い結果が出る人は間髪入れずに予約してくれる場合が多い。
今回もそうだった。
患者さんの希望は、お医者さんから約3ヶ月後のCT検査でがんが小さくなっていたら手術すると言われたので、それまでに手術できるようにしてほしい....との事。
なかなかの無茶振りである。
が、患者さんを診察させてもらった際「いけるな」と思ったので「なんとかなります」と言い切った。
根拠は
1.衰弱はがんによって引き起こされたのではない、明らかに「抗がん剤」のせいと診てとれたから。
1.だから患者さんに「正確な死のイメージ」が刷り込まれていない。
1.何よりも患者さんが全く生きる希望を捨てていない。
だった。
治療方針は、
1.ライト療法によって全身の免疫力を上げること。ライト療法は「免疫を正常にする治療法」である。異物をそれと知れるカラダに戻すこと。つまりライト療法とはがん治療にかなり向いている治療法なのだ。
1.抗がん剤を無効にすること。これは鍼で肝機能を正常化する処置で対応した。
だった。
効果はすぐに出た。
治療を受ける前はフラフラなのに、受けた後は1人で車に乗って帰ってしまう。
いつのまにか食欲が復活していて色々食べている。
6回の治療で、最初は1100を越えていた腫瘍マーカーが70付近にまで下がった。
10回の治療で30近くまで下がった。異常値は38からなので、ガンは休眠か死んでいることになる。
この時点で治療は3ヶ月たっていた。
そしてCTを受けて、手術できる状態だという事が確認された。
腫瘍マーカーの数値が下がったとしても、さすがにCTに影は写る。
でもこちらの見方は楽観的で「水垢みたいなものになってますから手術は簡単ですよ」と伝えておいた。
実際、簡単に剥がせたそうである。
現在の状態は、転移もなく体調も良好、食欲もありどんどん太ってきている。
もっとも手術前でも顔色も良く太ってきていたのだが。
あまりいないタイプのがん患者さんだと、お医者さんも首をひねっていたそうだ。
黄疸の原因とされた胆汁を逃がす為、体外に出されていたドレーンも外された。
実はもう1つ懸念があったのだが、それは手術と同時に消えてしまったのを確認。
誰にも話してなかったけど。
申し分のない状態である。
今回の治療の勝因は何よりも「患者さんが全く希望を捨てていなかったこと」その一事に尽きると思う。
やはりイメージは大切というか、そのイメージは今までどう生きてきたかの集約なので、今回はこの患者さんの「生き方」がジャッジされる状況だったということになる。
どんなに上辺を取り繕うが誤魔化せない状況は起こりうるのだ。
きっとこの患者さんは「正しく」生きてきたんだと思う。
実は今回の患者さんが手術できるようになった話をこの患者さんを知っている別の患者さんに話したら「先生!ありがとー( ;∀;)」と泣かれてしまった。
こんなこと初めてである。
そこまで大事にされている人の治療に携われた事を光栄に思っている。